「信じる人、信じない人の心理 ~消費者被害を心理学から考える~ 」をテーマに学習しました

7月18日(火)10時より、第59回埼玉県消費者大会プレ学習会を開催し、立正大学心理学部 対人・社会心理学科 教授 西田公昭さんを講師に、126人(会場:51人、Zoom:75人)が参加しました。

今年の第59回埼玉県消費者大会は、県内22の消費者団体が3月から実行委員会を開催し、10月25日の大会開催に向けて、社会状況や消費者課題について学びながら、話し合いをすすめています。プレ学習会では、詐欺・悪徳商法やマインドコントロールについての研究で著名な西田公昭さんに、消費者被害防止について、心理学の視点からお話しいただくこととしました。

講師の西田公昭さんから、霊感商法等の論理と寄附問題、マインドコントロールについて、なぜ、人は信じてしまうのかについて、古来からある日本人の脆弱な心理的背景や、事前に個人情報を得ながら、まるで知らなかったかのようにふるまい、言い当てる占い師の戦術「ホットリーディング」について説明いただきました。私たちの個人情報は漏洩しており、友人などのふりをして接近し、さらなる情報を得てだまそうとする悪質な事例などもお話しいただきました。

結論として、信じたい「人」が、信じたい「状況」におかれたから「信じてしまう」のだと話され、だまされないためには、手口のみならず、被害にあう心理も詳しく身につけること、突然に出くわす罠に正しいとっさの判断や行動を練習しておくこと、国家的にもっと弱い個人を前提にして、様々な機関が協力していくことなど、包括的な対策が必要であると締めくくられました。

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