全体会に280人、午後二つの分科会に200人が参加、今年もハイブリッドで第61回大会を開催しました

高田美恵子実行委員長

2025年10月30日(木)、「誰一人取り残さない社会を目指して ~くらしも活動も平和であってこそ~」を大会スローガンに、第61回埼玉県消費者大会が開催されました。

開会にあたり、20の実行委員会団体の紹介、次に、実行委員会を代表して高田美恵子実行委員長のあいさつがあり、今大会は実行委員会団体が3月から毎月集まって記念講演や運営などについて、ひとつひとつ話し合って作り上げてきたこと、また、埼玉県からの後援と補助金を活用して開催していることを報告しました。気候変動による地球沸騰化が叫ばれる昨今、わたしたち消費者も一人の人間として、実行したり、声を上げていくことが必要で、今日学んだことを地域や団体に広げ、消費者の権利を守るため、さらに消費者運動を大きくしていきましょうと述べました。

 

堀光敦史副知事

 

次に、来賓の堀光敦史埼玉県副知事から、大野元裕埼玉県知事のメッセージを代読いただきました。埼玉県では、高齢者の消費者被害に関する相談件数が前年比15%増となっており、最近では高齢者を狙った点検商法が急増する中、県では悪質事業者の処分や指導に重点的に取り組んでいる、消費者団体には引き続き、高齢者への目配りや声がけへの協力を求められました。  

 

 

 

斉藤とも子さん

記念講演では、俳優の斉藤とも子さんに、「今 わたしが伝えたいこと」と題して講演いただきました。38歳の時に出演された舞台をきっかけに出会った被爆者との交流の中で、世界がどんどん広がり、今までずっと支えられてきたと話されました。昭和22年に文部省が中学一年生の教科書として発行した「あたらしい憲法のはなし」を引用し、前文に書かれている「民主主義」「国際平和主義」「主権在民主義」が大切な国の考え方であるとされていること、「戦争の放棄」について書かれていることを引用されました。「福島原発ひろしま訴訟」やこども甲状腺がんになった方の意見陳述書などを朗読されながら、被災者の思いを語られました。実際に足を運んで、声を聞いて本当の事実を知り、反対の意見も聞き、そして自分で判断している、足元から事実を見つめ、行動する斉藤さんの姿勢に、共感の声が多く寄せられました。

 

    次に、実行委員会で話し合いを重ねて確認した「実行委員会報告」「埼玉県への要請書」の主要な内容について、吉川尚彦事務局長から報告しました。 全体会の最後に、埼玉母親大会連絡会の松本富美子さんから、「大会アピール」が提案され、拍手で確認されました。

 

 

午後は、「環境」「消費者課題」の2つの分科会が開催されました。

「環境」分科会は「ゼロカーボンって何? ~よい環境を残すためにわたしたちができること~」をテーマに、助言者からの報告と実行委員会団体からの取り組み報告を行い、理解を深めました。

【助言者】
埼玉県環境部温暖化対策課課長 佐藤正太さん
【活動報告】
埼玉県西部地区消費者団体活動推進世話人会(実行委員会団体) 髙橋咲子さん
生活協同組合コープみらい(実行委員会団体) 増山甚子さん

 

「消費者課題」分科会は「おしえて、どんなトラブル増えてるの? ~最近の事例から~」をテーマに、2組の助言者と2組の地域での啓発活動報告を行い、特殊詐欺や消費者被害についての実態や地域での消費者被害防止の活動を共有しました。

【助言者】
埼玉県特殊詐欺被害防止マイスター 柿沼武雄さん
埼玉県消費生活コンサルタントの会(実行委員会団体) 磯部涼子さん 武谷恵子さん
【地域での啓発活動報告】
上尾市消費者被害防止サポーターの会 
消費者被害防止サポーター(飯能市) 横田 光男さん

ふたつの分科会は、会議室とZoom・Youtubeのハイブリッドで行いました。

参加者 全体会280人(会場221人・Youtube視聴59人)、「環境」分科会計102人(会場85人・Zoom17人)、「消費者課題」分科会計98人(会場80人・Zoom18人) 分科会計200人に参加いただきました。

 

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