医療生協の活動について学習交流しました 埼玉県生協ネットワーク協議会 第6回協議会
 

 4月15日(火)、2013年度第6回目の協議会が、6生協と生協ネットワーク協議会、県生協連の26名が出席してさいたま市北区のコープみらい コーププラザ大宮で開かれました。

 開会にあたって、滝澤玲子会長がこの一年間の協議会活動を振り返りながら挨拶し、はじめに医療生協さいたまの牛渡君江さん(医療生協さいたま 看護分野統括部長)を講師に、学習会『医療生協さいたまについて』を持ちました。

 今年度6回の協議会をすすめてきましたが、年度当初、協議会メンバーのアンケートで、医療生協のことをもっと識りたいとの要望があり、開催となったものです。

1.学習会『医療生協さいたまについて』

講師:牛渡 君江さん(医療生協さいたま 看護分野統括部長)

 講師の牛渡さんは、「医療生協さいたまのご紹介」として、医療生協が医療機関としてだけでなく、健康がくらしの問題と直結しており、健康とくらしの問題をくらしの専門家である地域住民と、医療と福祉の専門家が協同して問題解決し、健康と生活を守っていく組織であると述べ、受診者である組合員は、単なる受療者ではなく、あらゆる活動の主人公であると語りかけました。

 医療生協さいたまは現在、埼玉県内に病院4、老健施設2、診療所8、歯科診療所2、介護事業所17を数える、組合員24万人の全国でも有数の医療生協ですが、その歩みは1945年、終戦後の「貧しい人々、病んだ人々のためにこそ医療を」との理念で大井村(現ふじみ野市)の農民の診療から始まり、今日まで「いのちの平等」を求めて真直ぐな人権意識を貫いて来たこと、基本理念として、人が人として大切にされる社会をめざし、様々な人たちとの協同で平和とくらしを守り、健康で笑顔あるまちをつくることであるとし、健康格差と社会格差として「自殺」「高齢者」「女性」「母子世帯」「子ども」「生活保護」「東日本大震災」など、今日直面する課題にふれながら、医療生協さいたまの取り組み、活動を紹介しました。

2.学習の後は、各生協より2014年度の活動など、それぞれから報告され、交流しました。

□さいたま住宅生協

年一回「住宅相談」をおこなっています。また、これまで利用した組合員へのアフターフォローの強化をすすめています。2月の大雪による被害では、70件超の被害を受けた組合員への対応をすすめています。

□生活協同組合コープみらい

コープみらいとなって二年目になりました。重点課題(商品、高齢者・子育て、環境)を基に活動しています。現在、「書き損じハガキ回収キャンペーン」(NPO法人ハンガー・フリー・ワールド)に取り組んでいます。

□さいたま高齢協

6月に第9回総代会を予定しています。4月から消費税が変わりました。高齢者に出来る限り対応していきたいと思います。「緊急ノート」を制作し、普及に取り組んでいます。

□パルシステム埼玉

機関誌「あすーる」4月号(パルシステム埼玉に期待すること、食と農の取り組み)をもとに、活動紹介いただきました。

□埼玉県勤労者生活協同組合

今年度の総代会の準備をすすめています。昨年から、ふくしまのひまわりプロジェクトに参加しました。今年も取り組んでいきます。

□医療生協さいたま生活協同組合

健康ウォークフェスタを5月に予定しています。6月の総代会に向けて、5月地区別総代会議を開催します。

3.生協ネットワーク協議会2013年度まとめ(案)と2014年度活動計画(案)について、滝澤会長より説明されました。協議会終了後、医療生協さいたま生活協同組合の協力で、健康チェック(血圧、血管年齢、骨密度等)をおこないました。

医療生協さいたまによる健康チェックの模様